Rei worksソロ作品あれこれ

SOLO PERFORMANCE



芭蕉精 ばしょうせい 2004年11月初演
中沢信一著「精霊の王」にインスパイアされ手掛けた山田レイソロ活動の記念的第一作目にして代表作。
2004年、がん撲滅チャリティ「楽展」においてのパフォーマンスをきっかけに作品を着手。同年11月のDICプロデュース公演にて完成版初演となる。
以来、代表作として様々な公演、イベントにおいて発表を続けている。
原作は映像とのコラボレーション作品である。映像はレイワークススタッフでもある さわゆき が担当。後にビデオキッドの原田氏にも協力を仰ぎ映像も
三種類を有するが条件を満たす会場でなければ上映が難しいため、現在では映像なしで上演されることが多い。

春と修羅 はる と しゅら 2005年11月初演
宮澤賢治の生前に唯一出版された詩集「春と修羅」をモティーフに山本泉が脚本を手がけたオリジナル作品。
ゲストアクターとしてニットキャップシアター所属(05年当時)の板橋薔薇之介を迎え、一人芝居とダンスと映像のコラボレーションを上演。

不知火 しらぬひ 2006年5月初演
京都、法然院にて披露。紀州熊野に伝わる補陀落渡海という風習に古来より女性が祭祀の人柱とされていた共通性を見出して創作されたもの。
救いのないテーマではあるが芭蕉精との対比において「闇」を担うこの作品は再演希望の呼び声も高い。コロスとして無風有(ぶーふーうー)が参加。
お寺の本堂という特殊性と相まって一種独特の異様な雰囲気を醸し出した作品。

比翼連理 ひよくれんり 2007年5月初演
「比翼」「連理」という、どちらも分かつことのできないものの喩えとしての言葉をもとにオリジナルダンス脚本を山本泉が手掛けた。悲恋物語。
コントラバスの小林秀美氏と津軽三味線の藤元辰也氏をゲストに招き、日替わりで同作をコラボレイト。音色によって全く風情の異なる作品となった。

月の雫 つき の しずく 2008年2月初演
レイワークス第一回目の発表会において披露。吉田美奈子の歌声に乗せて独り言的ダンスを創作。

OWN -ありのままで- 2008年8月初演
登校拒否・不登校問題全国のつどい京都大会での委嘱作品。「能楽で舞う」とのサブタイトルがつけられており、作品最後の部分が能楽による「寿ぎ」
であったが、翌2009年ダンスの時間で披露した際には「ありのままで -わが青春の1ペイジ-」として改変が加えられた。さらに2011年5月のDICプロデュースによる公演では「OWN -ありのままで-」として完成した作品。自伝的内容でありながら、挫折を経験した人間への普遍的エールでもある。

ほたる 2009年6月初演
山本泉オリジナル脚本に依る。大津市伝統芸能会館(能楽堂)において披露。不死身となってしまった老婆の贖罪と救済の物語である。
「ほたる」という言葉の響きやそのもののもつ儚さとしての象徴をモティーフに「執着からの脱却」をテーマとしたこの作品も再演を待たれている。

The Last Dream 夢は枯野を駆け巡る 2010年4月初演
第2回発表会において披露。ピンクフロイドの名曲に乗せて踊られたこの作品は「自分が死ぬときに見る夢は?」というのが創作の源となった。